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スウェーデン・フインランドの終末期ケア

――終末期ケアについて、医療は?市民は?――
 はじめに
 スウェーデンとフインランドに行ってきました。大変有意義な研修でした。その中からいくつか、終末期ケアの取材ノートをご報告します。
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 その前に、スウェーデン情報として、スウェーデン特命大使渡邊芳樹氏の近著「分岐点―皆保険年金は結果か政策か」(社会保険実務研究所編)の一部をご紹介し、理解の一助にさせていただきたいと思います。
 「スウェーデンの医療・介護には率直にいって毀誉褒貶があります。また、試行錯誤の連続だといって過言ではありません。政治家の多くは、スウェーデンの年金改革と男女共同参画社会の構築とそれによる少子化問題からの卒業を誇りとしつつ、医療・介護(それに教育)はまだまだ改革が必要だと公言してはばかりません。・・(中略)・・この国の中では、さまざまな不具合の事実や不満の吹き出しが日々報道されます。先ずは、改善されてきたとはいえまだ残る長い待機期間、医療・看護・介護職員の不足とも関連し、病院のベッド不足、廊下入院や男女同室入院が議論を呼び、今更ながら認知症高齢者の切り札グループホームの普及制約や個別の施設での拘束問題や徘徊死亡問題が論じられ、エーデル改革後随分経った今日も高齢者の社会的入院が絶えず介護責任のあるコミューンから医療責任のある県に支払う費用が継続しています」
 補足すれば、スウェーデンでは、「医療は県」「介護・福祉はコンミューン(市など)」の責任分担になっています。
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 この後、大使自身が転んで骨折した時の状況が紹介されています。
 「大病院の救急外来で医師に会うまで7時間近く、明け方まで椅子やベッドで待たされました。しかし、その日の朝には別の病院の専門部分で専門医と手術計画を決め、翌日には全身麻酔の手術を成功裡に受け翌朝退院という1泊手術入院の経験をしました」
 大怪我でも入院日数1日とは。驚きました。また現地でお会いした時、「大使ということで順番を早くしてもらえるような便宜は?」とお伺いしたところ、「そういうことはなかった」ということでした。さらに著作から。
 「スウェーデンの医療・介護は劣化しているとか、元々過大評価だったという見方は心情として理解はできても的を射ていないと感じています。その中に我が国がまだまだ学ぶ要素があると考えています」
 では、終末期医療はどのようになっているか、次回では、病院医師のお話をご報告します。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by n-okifuji | 2012-05-23 20:30